令和6年度第3回「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました!
「聴覚障害者のためのキャリアサポートセンター」では、2024年9月21日 土曜日にWeb会議システムZoomを使用したオンライン開催の形で今年度第3回目の「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました。
当イベントは、聴覚障害者が働く上での工夫や悩みなどについて情報交換することを目的とし、開催しています。
今回は「お役立ちツール」をメインテーマに取り上げ、二部構成で実施しました。第一部は話題提供と情報交換会を行い、第二部は交流会を開催しました。話題提供では、音声認識・要約ソフトの開発に携わっている聴覚障害当事者の藤江匠汰氏にお越しいただきました。
当日は聴覚障害のある社会人聴覚障害者4名、聴者2名の計6名の参加者と、筑波技術大学の教職員6名、計12名が参加しました。
第一部の話題提供では、藤江氏から、音声認識ツールの使い方と使用上の留意事項、実際に使用される音声認識ツールの機能をご説明いただきました。また本学の安准教授が作成した音声認識ツールの使用環境と音響設備に関する資料も合わせて紹介していただきました。
情報交換会では、参加者から「音声認識の二重入力の防止」「複数人で会話をする際の認識精度」「起床時にアラーム以外で起きる方法」「職場で周囲の音声会話を把握する方法」などといった質問や話題が挙げられ、話題提供者や教職員からの情報提供も行われました。
第二部の交流会では、スタッフによる進行・情報保障は行わず、オンラインホワイトボードツールを用いて参加者が自由に語り合える場を設けました。交流会では、スタッフも交じってオンラインホワイトボードツールの使い方を共有し合ったり、第1部に続いてお役立ちツールや音声認識ツールについて話したり、読話講習会に関する話題が挙がったりしました。
参加者からいただいた感想を紹介いたします。
- 音声認識の技術者視点での環境やマイクの選び方をお話しいただき参考になりました。
- いろいろなテーマに沿って楽しいです。またよろしくお願いいたします。
- テーマに関して、各参加者の働く業種や困りごとをもとにした質疑が行なわれていたことにより、理解が深まりました。
- 音声認識のシステムはオンラインとオフラインがあり、金融などの機密情報を扱うには、オフラインが推奨されることがわかりました。
- 最後の交流会にはついていくことができず残念でした。 第一部のように進行及び文字情報で交流してみたかったです。
※画像は終了時に撮影した記念写真です。一部ぼかし処理をしています。