令和7年度第1回「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました

令和7年度第1回情報交換会での参加者・スタッフの記念写真

筑波技術大学「聴覚障害者のためのキャリアサポートセンター」では、2025年6月28日 土曜日に、今年度第1回目となる「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」をオンライン(Zoom)で開催しました。
当イベントは、聴覚障害者が働く上での工夫や悩みなどについて情報交換することを目的とし、開催しています。

当日は聴覚障害のある社会人11名、聴者1名と、筑波技術大学の教職員5名の計17名が参加しました。

今回は「職場でのコミュニケーション ~会話のつまずきから見えてくること~」をメインテーマとして取り上げ、コミュニケーションでの”つまずき”に関する概説と情報交換を行いました。

コミュニケーションでの”つまずき”に関する概説では、前半30分は聴覚障害当事者であるスタッフが、事例を交えてつまずきが起こる背景や修復方法を説明しました。
情報交換では、2つのグループに分かれ、意見交換や情報共有を行いました。以下、それぞれのグループで話題に上がった内容です。

グループ1
・音声認識ツールの活用方法
・電話応対や議事録等の業務を頼まれてしまう時の対処法
・デフリンピックや全国難聴中途失聴の福祉大会等のイベント情報共有 など

グループ2
・会議時に聞き取れなかった際の確認方法や工夫
・テレワークでのコミュニケーションの取り方
・人間関係をよくするための工夫 など

参加者の皆さんからいただいた感想を一部ご紹介します。

  • 自らの職場での自分自身のコミュニケーションのつまずきについて、話し手としても聞き手としても当事者意識を持って参加することができました。
  • 今回のテーマであるコミュニケーションについて、皆さんがそれぞれにツールを上手く使いながら、しっかり相手を理解しようと努めておられることが分かりました。
  • 皆様の悩みなど聞いて自分だけではないと改めて感じることができ、少し救われたような気持ちになりました。社内のメンバーにも共有し、少しでもコミュニケーションの改善につなげていきたいと思います!
  • 私の参加したチームでは、たくさんの悩みの意見が出ました。悩みの意見が多すぎて、解決になっていたのかな、本当にその人の根本的な悩みが解消されたのかなと感じました。悩み(一つだけ)をテーマにして、すぐに解決策は出ないかもしれませんが、深く掘り下げて、議論できたらいいなと思いました。
  • 今回のお話を聞き、コミュニケーションのつまずきが起きたとき、諦めてしまう事もありますが、諦めない事が大切なのだと再確認しました。

※画像は終了時に撮影した記念写真です。一部ぼかし処理をしています。