令和5年度第4回「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました
当事業の一環として、12月15日 金曜日にWeb会議システムZoomを使用したオンライン開催の形で今年度第4回目の「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました。
当イベントは、聴覚障害者が働く上での工夫や悩みなどについて情報交換することを目的とし、開催しています。
今回は「職場で使えている?使えていない?音声認識アプリ」をメインテーマとして取り上げ、情報交換を行いました。
当日は聴覚障害のある社会人6名の参加者と筑波技術大学の教職員、計13名が参加しました。
情報交換では、使用している音声認識アプリの紹介や使用場面について共有し合ったり、使用する際に感じる悩みや困難について語り合ったりしました。悩み・困難の一例として、「会議の場では誤認識が多く、周りの会話が拾えないことがある」「誤認識が起きて会話がつかめていない状況でも、周りでは話が進んでしまう」といった内容が挙げられました。これに対して参加者・スタッフからは「会議では『発言者は名乗る』『一人一人話す』といったルールを決めたり、司会や自分が場の調整に入れる状況を作ったりする」「音声認識の特性を理解して、使用する場では誤認識が起きにくい環境を準備したり、場面に応じてアプリを使い分けたりする」といった解決方法が提案されました。
進行中はチャットでも盛んに情報や意見が交わされ、あっという間に閉会の時間を迎えました。
参加者からいただいた感想を紹介いたします。
- 他の方の使用例についていくつか勉強になる知見をいただけました。 とくにロジャーテーブルマイクの存在や会社内でのセキュリティの話などは非常に参考になりました。
- 音声認識アプリについて皆さんの情報を知ることができました。
- 一人ずつ話す、情報保障が済んでから次の話題提供者に振るなどの工夫で、落ち着いてお話を伺うことができました。
- 今回のような体験談や知見を使用場面や状況ごとにまとめてWeb等で公開いただけると、他の人に共有したり説明したりする際に、わかりやすく伝えることができそうです。ご検討のほどよろしくお願いします。
当事業では今後もイベントを継続的に開催していきます。実施が決まりましたら当事業ホームページや筑波技術大学ホームページなどから、ご案内いたします。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
※画像は終了時に撮影した記念写真です。