令和5年度第3回「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました

令和5年度「第3回情報交換会」の様子

当事業の一環として、10月20日 金曜日にWeb会議システムZoomを使用したオンライン開催の形で今年度第3回目の「聴覚障害のある社会人のための情報交換会」を開催しました。

当イベントは、聴覚障害者が働く上での工夫や悩みなどについて情報交換することを目的とし、開催しています。

今回は女性限定企画で「ろう・難聴女性のワーク・ライフ・バランスを考える」をメインテーマとして取り上げ、意見や情報交換を行いました。

当日は聴覚障害のある社会人3名の参加者と、話題提供者の上野智美氏、筑波技術大学(大学HP:本学)の教職員、計7名が参加しました。

前半は、話題提供者から「ワーキングマザーとしての私のワークライフバランス」をテーマに、出産後の勤務形態に関する話題や、育児中に活用しているガジェットなどに関する内容が語られ、参加者からの質問や感想なども交わされながら進みました。

質疑・フリートークでは、上野氏に対して、「子供が生まれたことで、仕事内容に何か影響があったのか?」「育児や仕事で多忙な中、仕事のモチベーション維持は何なのか?」といった質問が寄せられました。

実施後のアンケートでは、参加者から以下の感想をいただきました。

  • 「母は強し 元気をもらいました!」
  • 「自分が結構対面コミュニケーションで長年つまずいて行き詰まりがちな人間なので、仕事を通して依頼者とコミュニケーションをとり本の制作をすすめたり、会社で時短導入を初めてしていただくなど、上層部と交渉して会社初の事例を作ったり自分からの働きかけを積極的にしているのがすごいなと思いました。ワークライフバランス、とても参考になりました」
  • 「職場で厭味を言われてこっそり泣いたこともあるとの事でしたが、そんな中でも離職(転職)を選ばず、むしろ初の時短正社員というポジションをつかみ取ったという話がすごいと思いました。仕事が好き・やりがいがあるという点もワークライフバランスを保つエネルギーに通じているのだなと感じました 」

当事業では今後もイベントを継続的に開催していきます。実施が決まりましたら当事業ホームページや筑波技術大学ホームページなどから、ご案内いたします。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

※画像は終了時に撮影した記念写真です。一部ぼかし処理をしています。